ドイツの美容院でオーダーがうまく伝わらず、理想と違う仕上がりになってしまった経験はありませんか?髪質の違いをきちんと伝えるドイツ語フレーズを知っておくだけで、失敗のリスクをぐっと下げることができます。この記事を読むと、現地の美容院でスムーズにオーダーできるようになります。なお、この記事の情報は執筆時点のものです。最新情報は現地サロンや各種公式情報をご確認ください。
この記事でわかること
- アジア人と欧米人の髪質の違いと美容院での注意点
- 日本人の髪質を正しく伝えるためのドイツ語フレーズ集
- 長さ・ボリューム・カラーなど理想のスタイルを叶えるオーダー方法
アジア人とヨーロッパ人、髪質の決定的な違いを理解する
日本人の髪は「太い・硬い・直毛・重い」が特徴で、ヨーロッパ人の髪とは根本的に性質が異なります。美容師さんに事前に髪質を伝えることで、切りすぎやすき過ぎといった失敗を防ぎやすくなります。
なぜ現地のサロンで思い通りにならないことが多いのか
現地の美容院に行くと、想像していた髪型とは少し違う仕上がりになってしまうことが少なくないようです。その最大の理由は、アジア人とヨーロッパ人の根本的な髪質の違いにあると言えそうです。ヨーロッパの方々の髪は、細くて柔らかく、少し波打っていることが多い傾向にあります。対して日本人の髪は、一本一本が太くて硬く、直毛で重みがあるのが特徴です。
美容師さんが普段切り慣れているのは、細くて柔らかい髪です。そのため、日本人の太い髪に対して同じ感覚でハサミを入れてしまうと、全体的に四角いシルエットになってしまったり、逆にすき過ぎてパサパサになってしまったりする可能性があります。骨格の作りも異なるため、現地で流行しているスタイルがそのまま日本人に似合うとは限らない点にも注意が必要かもしれません。
自分の髪の特徴をドイツ語で把握しておく
失敗を防ぐための第一歩は、ご自身の髪の特徴をドイツ語で伝えられるよう準備しておくことです。ぼくがフランクフルトで暮らしていた2003年当時も、言葉の壁以上に「髪質の違い」に悩まされた経験があります。フレーズをスマートフォンのメモ帳などに控えて持っていくと安心かもしれません。
ドイツ生活全般の注意点についてはこちらの記事も参考にしてください。
日本人の髪質を正しく伝えるための必須ドイツ語フレーズ
「髪が太くて硬い」「すきバサミではなく普通のハサミで」など、日本人特有の髪質に関するフレーズをあらかじめメモして持参するだけで、美容師さんとのコミュニケーションが格段にスムーズになります。
基本の髪質を説明する表現
担当の美容師さんには、まず自分がアジア人の髪質であることを理解してもらうのが良さそうです。以下のフレーズをスマートフォンのメモ帳などに控えて持っていくと安心かもしれません。
・私の髪はとても太くて重いです。
Mein Haar ist sehr dick und schwer.
(マイン ハール イスト ゼーア ディック ウント シュヴェーア)
・アジア人の髪は直毛で硬いことが多いです。
Asiatisches Haar ist oft sehr glatt und hart.
(アジアティシェス ハール イスト オフト ゼーア グラット ウント ハルト)
・私の髪は少しクセがあります。
Ich habe leichte Naturlocken.
(イッヒ ハーベ ライヒテ ナトゥーアロッケン)
ボリューム調整に関する要望
日本人は髪の量が多い人が多いため「髪を少しすいて軽くしてほしい」とお願いすることがよくあります。しかし、現地のすきバサミ(Effilierschere)は日本のものと構造や切れ味が異なり、髪がひどく傷んで見える原因になることもあるようです。そのため、道具の指定も含めて伝えると安心です。
・少し量を減らして軽くしてください。
Bitte nehmen Sie etwas Volumen raus.
(ビッテ ネーメン ズィー エトヴァス フォルーメン ラウス)
・すきバサミは使わないで、普通のハサミだけでお願いします。
Bitte benutzen Sie keine Effilierschere, sondern eine normale Schere.
(ビッテ ベヌッツェン ズィー カイネ エフィリーアシェーレ、ゾンデルン アイネ ノルマーレ シェーレ)
髪質を正しく伝えたら、次はいよいよ具体的なヘアスタイルのオーダーです。イメージの共有が成功の鍵となります。
理想のスタイルを叶える実践的なオーダー方法
長さはセンチ数字で具体的に、スタイルは写真や雑誌の切り抜きで視覚的に伝えるのが最も確実です。言葉の壁を補う「見せる」コミュニケーションを活用しましょう。
長さの指定はセンチメートルで具体的に
「少しだけ切ってください」という曖昧な表現は、感覚の違いから切りすぎを招く恐れがあります。長さを指定する時は、指で示しながら具体的な数字を伝えるのが無難と言えそうです。
・3センチくらい切ってください。
Bitte schneiden Sie etwa 3 Zentimeter ab.
(ビッテ シュナイデン ズィー エトヴァ ドライ ツェンティメーター アップ)
・毛先だけ揃えてください。
Nur die Spitzen schneiden, bitte.
(ヌーア ディー シュピッツェン シュナイデン、ビッテ)
・肩につくくらいの長さにしてください。
Bitte schneiden Sie die Haare schulterlang.
(ビッテ シュナイデン ズィー ディー ハーレ シュルターラング)
ドイツでの日常生活に役立つ情報についてはこちらの記事もご覧ください。
シャンプーとブローのオーダー
ドイツのサロンでは、シャンプーをオプションとして別料金で提供しているサロンが多く見られます。「Trockenhaarschnitt(ドライカット)」というメニューを選ぶと、髪を濡らさずにそのまま切り始めることになります。
シャンプーからブローまで全てお願いしたい場合は、「Waschen, Schneiden, Föhnen(洗う、切る、乾かす)」というセットメニューを選ぶか、予約時にその旨を伝えておきましょう。
カラーやパーマのリスクと対策
現地のカラー剤やパーマ液は、細くて色素の薄いヨーロッパ人の髪に合わせて作られています。そのため、日本人の太くて黒い髪には薬剤が強すぎたり、逆に色が全く入らなかったりすることがあるようです。もしカラーやパーマをご希望の場合は、可能であれば日本人美容師さんがいるサロンを探すか、日本から使い慣れたカラー剤を持参してセルフカラーをするのも一つの選択肢かもしれません。
会計時のチップの習慣
施術が終わって満足のいく仕上がりになったら、担当してくれた美容師さんにチップ(Trinkgeld)を渡すのがマナーとされています。大体、合計金額の5パーセントから10パーセント程度が相場と言われています。お会計の際に料金に上乗せして支払うか、お店に置いてある担当者の名前が書かれた小さな貯金箱のようなものに直接入れるのが一般的です。ドイツの文化や生活習慣について詳しくはこちらの記事もご参考ください。
ここまで、ドイツならではの美容院事情を見てきました。最後に、現地のサロンを利用する際のポイントをまとめておきましょう。
よくある質問
- Q: 予約なしで飛び込みで行っても大丈夫ですか?
- A: サロンによりますが、ドイツでは予約(Termin)が一般的です。ぼくがフランクフルトに滞在していた頃も、飛び込みで断られることがありました。電話や公式サイトから事前予約するのがおすすめです。
- Q: 英語は通じますか?
- A: フランクフルトなど大都市の美容院では英語対応可能なスタッフがいることも多いですが、確実ではありません。基本のドイツ語フレーズをメモして持参すると安心です。
- Q: 日本人美容師がいるサロンを探す方法は?
- A: 「日本人 美容師 フランクフルト」などで検索すると見つかることがあります。日本人コミュニティのSNSグループや掲示板(ジモティー海外版など)でも情報収集できます。
まとめ:ドイツの美容院をうまく活用するポイント
ドイツの美容院で希望通りのヘアスタイルを手に入れるためのポイントを解説してきました。
- 髪質の違いを理解する:日本人の太くて硬い直毛は、現地の美容師さんが切り慣れていない髪質です。事前にドイツ語で説明できるよう準備しましょう。
- フレーズはメモして持参:「すきバサミは使わないで」「3センチ切って」など、具体的な要望をドイツ語でメモしておくだけで意思疎通が格段に楽になります。
- 写真で視覚的に伝える:理想のスタイルの写真を見せるのが最も確実な方法です。言葉が通じなくても、画像なら伝わります。
ぼくがフランクフルトで初めて現地の美容院に行ったときは、髪質の違いを伝えられず四角いシルエットになってしまいました。でもフレーズを覚えてから2回目以降は格段にスムーズになりました。
まずはこの記事のフレーズをスマートフォンにコピーして、予約の際に使ってみてください。ドイツ滞在中の毎日がより快適になることを願っています。


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