ドイツのお城巡り。ノイシュヴァンシュタイン城以外にもある、隠れた名城5選

ドイツ観光

ドイツ旅行で「ノイシュヴァンシュタイン城は行ったけど、他にも印象的なお城を見てみたい」という方向けの記事です。

「ドイツのお城といえばノイシュヴァンシュタイン城」と思われがちですが、ドイツには数千とも言われる城が点在しています。有名観光地は混雑しがちで、せっかくの歴史体験が台無しになってしまうことも。この記事を読むと、知名度は低くても歴史・景観ともに素晴らしい5つの名城と、各城の見どころが分かるようになります。

なお、この記事の情報は執筆時点のものです。開館時間や入場料は変更になる場合がありますので、訪問前に公式サイトで最新情報をご確認ください。

この記事でわかること

  • ノイシュヴァンシュタイン城以外の隠れた名城5選の場所と特徴
  • 各城の歴史背景と現地でのおすすめの楽しみ方
  • ドイツ城巡りを効率よくする交通・訪問のコツ
きまま

きまま(フランクフルト滞在経験者)

ぼく自身はノイシュヴァンシュタイン城へ電車でアクセスしました。フュッセン駅まで電車で向かい、そこからバスで城の麓まで移動しましたが、思ったよりスムーズに行けた記憶があります。レンタカーがなくても十分楽しめる観光地なので、電車旅派の方もぜひ挑戦してみてください。(※個人の経験です)

霧の中に浮かぶ天空の城「ホーエンツォレルン城」

標高855メートルの山頂に立つホーエンツォレルン城は、秋の朝霧に包まれると雲の上に浮かぶような幻想的な光景が広がります。プロイセン王家ゆかりの宝物館も必見です。

南ドイツのシュヴェービッシュ・アルプの山頂に君臨するのが、ホーエンツォレルン城です。ここは、かつてのドイツ皇帝家、ホーエンツォレルン家の発祥の地。標高855メートルの山頂に立つその姿は、秋の朝霧に包まれると、まるで雲の上に浮いているかのような幻想的な光景を作り出します。

城内の宝物館にはプロイセン王の王冠や、ナポレオンの遺品など、歴史好きにはたまらない展示が並びます。ぼくがフランクフルト留学中に訪れた際、麓の町から見上げた時の「これぞ中世の城」という威風堂々とした佇まいに、思わず足を止めて見入ってしまいました。(※個人の経験です)

展望台からは眼下に広がる緑豊かなシュヴァルツヴァルトの絶景を一望でき、時の流れが止まったかのような感覚に陥るでしょう。ドイツの鉄道を使った城巡りについてはこちらの記事も参考になります。

騎士の夢が詰まった「リヒテンシュタイン城」

「ヴュルテンベルクの妖精の城」と称されるリヒテンシュタイン城は、切り立った岩壁の端に張り付くように建つ小ぶりながら絵本から飛び出したような城です。ホーエンツォレルン城と合わせて1日で周れる距離にあります。

ホーエンツォレルン城から車で1時間ほどの距離にあるリヒテンシュタイン城は、「ヴュルテンベルクの妖精の城」と称されるほど可憐な城です。切り立った岩壁の上に張り付くように建つ小ぶりなサイズながら、ウィルヘルム・ハウフの小説「リヒテンシュタイン」に触発されて19世紀に建てられた歴史を持ちます。内部には中世の武器や甲冑のコレクションも展示されており、大人から子どもまで楽しめる見どころが多い城です。

難攻不落の要塞「エルツ城」

800年以上一度も落とされたことのないエルツ城は、モーゼル川支流の深い森の中に立つ「本物の中世」を体感できる城です。複数の家族が住んでいた「共同相続城」という珍しい歴史も持ちます。

多くのドイツの城が戦火で破壊され後に再建されたものであるのに対し、エルツ城は800年以上もの間、一度も落とされたことがないという稀有な歴史を持ちます。モーゼル川の支流、深い森の奥深くに隠れるようにして立つその姿は、まさに「隠れ家」という言葉がぴったりです。

城内ツアーでは、中世当時のキッチンや寝室、黄金の宝物庫などを見学でき、当時の生活の息吹がそのまま残っていることに驚かされます。石造りの壁、使い込まれた木の床。ここには、演出ではない本物の「中世」が息づいています。ドイツ観光地の全体プランについてはこちらの記事もどうぞ。

湖上の宝石「シュヴェリーン城」

「北のノイシュヴァンシュタイン城」とも呼ばれるシュヴェリーン城は、湖に浮かぶ島の上に建ち、水面に映る姿が絵画のように美しい城です。現在も州議会として使われる現役の建物でもあります。

ドイツ北部のメクレンブルク=フォアポンメルン州にあるシュヴェリーン城は、湖に浮かぶ島の上に建てられた、北ドイツを代表する美しい城です。600以上の部屋を持つこの巨大な城は、かつてのメクレンブルク大公の居城でした。

四季折々の表情を見せる庭園

城の周囲に広がるバロック様式の庭園と、湖の対岸から城を眺めると水面にその姿が鏡のように映り込み、特に夕暮れ時は魔法にかかったような美しさを見せます。ぼくがドイツ滞在中に感じた北ドイツの光の透明感と相まって、忘れがたい風景として記憶に残っています。(※個人の感想です)

ライン川沿いに立つ「マルクスブルク城」

ライン川中流域のブラウバッハに立つマルクスブルク城は、ライン渓谷に点在する城の中で唯一一度も破壊されていない「本物の中世城郭」です。城内を自力で守り続けた歴史がそのまま残っています。

ユネスコ世界遺産「ライン渓谷中流上部」に含まれるマルクスブルク城は、ライン川沿いに並ぶ多くの城の中で唯一、かつての姿をほぼそのまま今に伝えている珍しい城です。12世紀の建造以来、一度も他国や他勢力に占領されることなく現在に至るという確かな歴史を持ちます。

城内ツアーでは、甲冑の試着体験ができるコーナーや、当時の厨房・礼拝堂・牢獄が見学できます。ライン川沿いをクルーズ船で移動しながら点在する城を眺めるのも、ドイツならではの贅沢な観光スタイルです。安全に観光を楽しむためのスリ対策についてはこちらの記事も参考にしてください。

よくある質問

Q: 紹介した城はどれも日帰りで行けますか?
A: ホーエンツォレルン城とリヒテンシュタイン城はシュトゥットガルトから日帰り可能です。エルツ城はコブレンツ、シュヴェリーン城は単体で1泊がおすすめです。マルクスブルク城はフランクフルトから日帰りで行けます。
Q: 城巡りに最適な季節はいつですか?
A: 春(4〜5月)と秋(9〜10月)がおすすめです。ホーエンツォレルン城は秋の朝霧が特に幻想的で、その季節に合わせて訪れる価値があります。
Q: ノイシュヴァンシュタイン城は省いた方がいいですか?
A: 混雑とチケット争奪が激しいですが、一度は見る価値はあります。ただしこの記事で紹介した城は混雑が少なく、より落ち着いて歴史を堪能できる傾向がありました。(※個人の経験です)

まとめ:ドイツのお城巡りを楽しむために

  • ホーエンツォレルン城(標高855m)・リヒテンシュタイン城はシュトゥットガルト周辺で合わせて巡れる
  • エルツ城・マルクスブルク城は「破壊されていない本物の中世」が体験できる希少な城
  • シュヴェリーン城は北ドイツを代表する湖上の宮殿で、庭園・美術館も充実

有名なノイシュヴァンシュタイン城も素晴らしいですが、混雑を避けてより深くドイツの歴史に触れたいなら、この5城は最高の選択肢です。

ぼく自身、フランクフルト留学中に各地の城を訪ね歩いた経験から、「ガイドブックに載っていない城ほど感動が大きい」と感じています。

まずはアクセスのしやすいホーエンツォレルン城から計画してみてはいかがでしょうか。

城巡りをより深く楽しむためのヒント

ドイツの城を効率よく巡るには、城に特化したガイドブックと現地の「Burgenkarte(城カード)」の活用がおすすめです。いくつかの州では複数の城を割引で入れるパスが販売されています。

ドイツ城郭協会(Deutsche Burgenvereinigung)が発行するパンフレットや、地域ごとの観光局サイトには、一般には知られていないマイナーな城も多数紹介されています。レンタカーがあると、電車では行きにくい山の上の城へも自由にアクセスできるため便利です。

ぼくがフランクフルト留学中に気づいたのは、「城の近くには必ず小さな村と絶品のワインがある」ということです。ライン川やモーゼル川沿いの城を巡る際は、帰りに地元のワイナリーに立ち寄ることも計画に組み込んでみてください。(※個人の経験です)

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