ヨーロッパの重厚な歴史と美しい街並み。大人の旅先のイメージが強いドイツですが、実は子どもが夢中になれるスポットの宝庫でもあります。2003年からフランクフルトでワーホリをしていた当時は一人身でしたが、娘が10歳になった今、「いつか家族でドイツへ」という新しい夢を抱くようになりました。今回は、あなたとお子さんの心を掴んで離さない、ドイツの魅力的なテーマパークと博物館をご紹介します。家族旅行の計画の参考にしてみてください。
ヨーロッパ最大級の興奮を味わえる「ヨーロッパ・パーク」
ドイツ南西部、黒い森(シュヴァルツヴァルト)の近くにある小さな町ルストに位置する「ヨーロッパ・パーク」は、ドイツ国内はおろかヨーロッパでも最大級の規模を誇るテーマパークと言われています。その名の通り、園内は「フランス」「スイス」「ギリシャ」など、ヨーロッパの十数カ国をテーマにしたエリアに分かれており、パーク内を歩いているだけでヨーロッパ中を小旅行しているような気分を味わえるかもしれません。
100を超えるアトラクションやショーが用意されており、絶叫マシンが大好きな高学年のお子さんから、ゆったりとした乗り物を楽しみたい小さなお子さんまで、家族全員がそれぞれのペースで楽しめる工夫が随所に凝らされています。特に、各国のテーマエリアでは、その国を代表するような本格的な料理やスイーツを味わうことができるのも魅力の一つです。フランスエリアで焼き立てのクレープを頬張り、スイスエリアでとろけるラクレットチーズの香りに包まれるといった、食の体験も家族の忘れられない思い出になるのではないでしょうか。
一日ではとても回りきれないほどの広さがあるため、パーク隣接のオフィシャルホテルに宿泊して、二日間かけてゆっくりと満喫するプランも家族旅行には適していると言えそうです。
テーマパークで思い切り体を動かし、ヨーロッパの多様な文化の空気を肌で感じた後は、ドイツ発祥の身近なおもちゃの世界へ足を踏み入れてみるのはいかがでしょうか。
ドイツ発祥のおもちゃの世界に飛び込むスポット
ドイツは、世界中で愛されている木のおもちゃや知育玩具を生み出してきた国としても知られています。その中でも、子どもたちの想像力を無限に広げてくれる、ドイツならではの二つの素晴らしい施設をご紹介します。
等身大の遊び場「プレイモービル・ファンパーク」
ニュルンベルクの郊外、ツィルンドルフにある「プレイモービル・ファンパーク」は、日本でも人気のあるフィギュアのおもちゃ「プレイモービル」の世界を等身大で再現したようなユニークなテーマパークです。一般的な遊園地のように電動の乗り物で順番を待つのではなく、巨大な海賊船によじ登ったり、中世の騎士の城を探検したり、水遊びエリアでいかだを漕いだりと、子どもたちが自らの体を使ってアクティブに遊べるように設計されています。
娘が夢中になって遊ぶ姿を想像するだけで、親としてもワクワクしてしまう空間です。おもちゃのサイズ感がそのまま巨大化しているため、まるで自分が小さくなっておもちゃ箱の中に迷い込んだような不思議な感覚を楽しめるかもしれません。
ぬいぐるみ好きにはたまらない「シュタイフ博物館」
もう一つ見逃せないのが、テディベアの生みの親として世界的に有名な「シュタイフ社」の博物館です。南ドイツのギーンゲンという町にあり、館内には動くぬいぐるみが織りなす幻想的な展示や、巨大なヘビのすべり台など、子どもはもちろん、大人も童心に返って楽しめる仕掛けが用意されています。歴代の貴重なテディベアの展示もあり、世代を超えて愛されるものづくりの温かさに触れることができるでしょう。
おとぎ話や可愛らしいおもちゃの世界を満喫した後は、少し視点を変えて、知的好奇心を大いに刺激する学びのスポットへ向かってみましょう。
子どもの知的好奇心を刺激する「ミュンヘン・ドイツ博物館」
南ドイツの中心都市ミュンヘンにある「ドイツ博物館」は、科学技術の分野において世界最大級の規模を誇る博物館と言われています。私がフランクフルトで語学学校に通っていた頃にも、友人と一緒に訪れてそのスケールの大きさに圧倒された記憶がありますが、子連れで訪れればまた全く違った視点で楽しめるはずです。
館内には、本物の帆船や航空機、潜水艦から、宇宙工学、さらには地下の鉱山を再現した薄暗いトンネルまで、あらゆる科学と技術の歴史が詰め込まれています。特に素晴らしいのが、見学するだけでなく実際にボタンを押したり、レバーを引いたりして、遊びながら科学の法則を学べる体験型の展示が豊富に用意されている点です。
「なぜ飛行機は空を飛ぶの?」「電気はどうやって作られるの?」といった、子どもたちの尽きない疑問に対して、視覚と体験を通して答えてくれるような施設と言えるでしょう。3歳から8歳くらいまでの小さなお子さん向けには「子どもの王国(Kinderreich)」という専用のプレイルームも完備されており、ギターの巨大な弦を弾いて音の振動を確かめたり、水の力を使って遊んだりと、年齢に応じた楽しみ方ができるのも家族連れには非常にありがたいポイントです。
科学と技術の最先端に触れた後は、のんびりと自然や歴史を感じながら、ドイツならではの美しい風景を家族で共有する時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
家族で物語の主人公になる「メルヘン街道」巡り
最後にご提案したいのは、特定の施設ではなく、ドイツの美しい田舎町をドライブしながら巡る「メルヘン街道」の旅です。グリム兄弟の足跡や、彼らが収集した童話の舞台となった町々を結ぶこのルートは、フランクフルト近郊のハーナウから北部のブレーメンまで、約600キロメートルにわたって続いています。
「ブレーメンの音楽隊」の銅像の前で記念撮影をしたり、「眠れる森の美女」の舞台とされる古城を訪れたり、「赤ずきんちゃん」の故郷と言われるアルスフェルトで可愛らしい木組みの家々を眺めたりと、幼い頃に絵本で読んだ世界が目の前に広がる体験は、子どもたちの豊かな想像力をさらに育んでくれるかもしれません。
レンタカーを利用すれば、子どもが疲れた時に車内で休憩をとることもでき、家族のペースで小さな村々を自由に散策できるため、心にゆとりを持った旅ができるでしょう。また、街道沿いには中世の古城を改装した「古城ホテル」も点在しており、まるで本当の王様や王女様になったような気分で宿泊するという、特別な体験を旅行の計画に組み込んでみるのも素敵かもしれません。
まとめ:子どもと一緒に成長できるドイツの家族旅行
家族旅行でいつか訪れてみたい、ドイツの魅力的なスポットについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。今回の重要なポイントを以下にまとめます。
・スケールと多彩なテーマで家族全員が楽しめる「ヨーロッパ・パーク」
・自ら体を動かして想像力を育む「プレイモービル・ファンパーク」
・遊びながら科学技術を学べる世界最大級の「ミュンヘン・ドイツ博物館」
・絵本の世界を実際に歩き、古城滞在も夢見られる「メルヘン街道」
かつて一人で歩いたドイツの石畳を、いつか成長した娘と手をつないで歩く日を思い描くと、旅の楽しみ方が何倍にも広がっていくのを感じます。ドイツは治安も比較的良く、公共交通機関も整っているため、事前の準備をしっかりすれば家族旅行にも非常に適した国と言えるでしょう。
ぜひ、お子さんの興味や年齢に合わせて、あなたのご家族にとって最高のドイツ旅行プランを描いてみてください。航空券の取り方や、現地の移動手段についてさらに詳しく知りたいことがあれば、いつでもご相談に乗りますのでお知らせください。


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