ドイツ旅行や留学を計画中で、現地でのドライブに挑戦したいと考えているあなたへ。速度無制限区間があることで有名なアウトバーンを走ってみたいという憧れを抱く方も多いのではないでしょうか。私自身も2003年秋からのフランクフルト滞在中にレンタカーを借りて走行した経験がありますが、事前の準備とルールの理解が非常に大切だと感じました。この記事では、レンタカーの借り方や交通ルールの実態をご紹介します。
ドイツでレンタカーを借りるための事前準備と手順
現地でスムーズに車を借り出すためには、日本を出発する前からの念入りな準備が欠かせないと言われています。必要書類の準備から車種の選び方まで、基本的なステップを確認しておきましょう。
まず絶対に忘れてはならないのが、「日本の運転免許証」「国際運転免許証」「クレジットカード」「パスポート」の4点セットです。国際運転免許証だけでは効力を持たず、必ず日本の免許証とセットで提示する必要があると言われています。また、クレジットカードは身分証明やデポジット(保証金)の役割を果たすため、運転者本人名義のものを用意しておくことが推奨されます。
さらに、ヨーロッパのレンタカー事情で日本と大きく異なるのが「マニュアル車(MT)」の割合の高さかもしれません。近年はオートマチック車(AT)も増えてきているようですが、依然としてマニュアル車が主流の傾向があります。オートマチック車を希望する場合は、予約時にしっかりと「Automatik」を指定しておかないと、当日にマニュアル車を渡されて戸惑ってしまう可能性があるため注意が必要です。
空港や主要駅にあるレンタカー会社のカウンターで手続きを済ませ、鍵を受け取ったら、いよいよ出発です。しかし、道路に出る前に知っておくべき市街地のルールが存在します。
右側通行だけじゃない!市街地で注意すべき基本ルール
ドイツで運転席に座り、まず意識しなければならないのは「右側通行」だと思われます。左ハンドル・右側通行の感覚に慣れるまでは、交差点を曲がる際などに特に慎重になる必要があるかもしれません。
見落としがちな「右側優先(Rechts vor Links)」
市街地の住宅街など、信号機や優先道路の標識がない交差点で徹底されているのが「右側優先(Rechts vor Links)」というルールです。自分から見て右側から来る車に優先権があるため、交差点に進入する際は必ず右側を確認し、車が来ていれば一時停止して道を譲らなければならないと言われています。日本ではあまり馴染みのない感覚ですが、現地のドライバーはこのルールを前提に運転しているため、うっかり左側だけを見て進んでしまうと非常に危険だと思われます。
ラウンドアバウト(環状交差点)の正しい走り方
また、街中や郊外で頻繁に遭遇するのが「Kreisverkehr」と呼ばれるラウンドアバウト(環状交差点)です。基本的には「すでに円の中を走っている車が優先」というルールがあるようです。進入する際はウインカーを出さずにタイミングを見て入り、円から出る直前に右ウインカーを出して離脱するという手順が一般的だと言われています。
市街地のルールに少しずつ慣れてきたら、次はいよいよドイツの代名詞とも言える高速道路、アウトバーンへの合流を目指すことになると思われます。
アウトバーン走行の実態と安全に走るための暗黙の了解
「アウトバーン=全線速度無制限」というイメージを持たれがちですが、実際のところはどうなのでしょうか。フランクフルト郊外からハイデルベルク方面へドライブした際の実体験も交えながら、その実態を紐解いていきます。
制限速度のある区間と推奨速度
実は、アウトバーン全線のうち速度が無制限となっているのは一部の区間のみで、都市部の周辺やカーブが連続する場所、工事区間(Baustelle)などでは厳格な速度制限(120km/hや80km/hなど)が設けられている傾向があります。速度違反の取り締まりカメラも多く設置されているため、標識には常に気を配る必要があると言えそうです。
また、無制限区間であっても「推奨速度(Richtgeschwindigkeit)」は130km/hと定められているようです。無理にスピードを出す必要はなく、自分のコントロールできる安全な速度で走ることが何よりも大切だと思われます。
徹底されたキープレフト(右側走行の原則)
アウトバーンを安全に走る上で最も重要だと言われているのが「Rechtsfahrgebot(右側走行の原則)」です。追い越しをする時以外は、必ず一番右側の車線を走らなければならないという暗黙の、そして法的なルールが存在します。
左側の追い越し車線を時速200km以上の猛スピードで駆け抜けていく車も珍しくありません。そのため、追い越しが終わったら速やかに元の右車線に戻る習慣をつけることが、後続車とのトラブルを防ぐための必須条件になると思われます。また、右側から左側の車を追い越すことは厳禁とされているため、十分な注意が必要かもしれません。
アウトバーンでの爽快なドライブを楽しむためには、万が一のトラブルへの備えも頭の片隅に置いておくのが安心だと言えそうです。
ガソリンの入れ方とトラブル時の対処法
異国の地での長距離ドライブでは、給油のタイミングや突然の車のトラブルにどう対処するかも知っておきたいポイントです。
ドイツのガソリンスタンド(Tankstelle)は、ほぼすべてがセルフサービス式となっているようです。空いている給油機に車を停め、自分でノズルを挿して給油を行った後、店内にあるレジで給油機の番号を伝えて精算するという流れが一般的だと言われています。
ここで最も気をつけたいのが「油種の間違い」かもしれません。ガソリン車の場合は「Super(またはSuper 95)」、ディーゼル車の場合は「Diesel」を選びます。レンタカーの給油口の蓋の裏に指定の油種が書かれたステッカーが貼られていることが多いので、給油前に必ず確認することをおすすめします。
また、アウトバーン走行中にパンクなどのトラブルに見舞われた場合は、速やかに路肩(非常駐車帯)に車を停め、ハザードランプを点灯させます。そして、車外に出る前に必ず「安全ベスト(Warnweste)」を着用し、車の後方に三角表示板(Warndreieck)を設置することが義務付けられているようです。その後、アウトバーン上に設置されているオレンジ色の非常電話を使うか、携帯電話で「ADAC(ドイツ自動車連盟)」などのロードサービスに助けを求める手順が安全だと言えそうです。
このような基本的なルールや対処法をあらかじめ知っておくことで、心にゆとりを持って現地のドライブを満喫できるのではないでしょうか。
まとめ:安全運転でドイツの絶景ドライブを満喫しよう
今回は、ドイツでレンタカーを借りてアウトバーンや市街地を走るための基本的なルールと実態についてお伝えしました。
【この記事の重要なポイント】
・国際免許証、日本の免許証、クレジットカードの事前準備を忘れずに行う。
・「右側優先」やラウンドアバウトなど、日本にはない市街地特有のルールに注意する。
・アウトバーンでは右側走行を徹底し、推奨速度と制限速度の標識を見極める。
・ガソリンスタンドはセルフ式が基本で、油種(SuperかDiesel)の間違いに気をつける。
憧れのアウトバーンを自分の運転で走り抜け、窓の外に広がるヨーロッパの美しい田園風景や古城を眺める経験は、きっとあなたの留学やワーキングホリデーの忘れられない思い出になるはずです。事前の準備と現地の交通ルールへの理解を深め、安全で素晴らしいドイツでのドライブ旅行を実現してみてはいかがでしょうか。まずは、渡航のスケジュールに合わせてレンタカーの比較サイトを覗いてみることから始めてみてください。


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