ドイツでのワーホリを計画中で、リアルな資金事情を知りたいあなたへ。本記事では、私が2003年の冬から翌年の秋にかけての1年間、フランクフルトで実際に過ごした際の収支を公開します。当時の体験ベースですが、予算計画のヒントになるはずです。出発前に知っておきたいお金のリアルをお伝えします。
渡航前に準備した初期費用
ワーキングホリデーを始めるにあたって、現地に到着する前からまとまった資金が必要になる傾向があります。私の場合、航空券や保険、当面の生活費などを合わせて、日本を出発する前にかなりの額を準備しました。
まず大きなウエイトを占めるのが往復の航空券代です。渡航する時期や航空会社によって価格は変動しますが、直行便か経由便かによっても数万円の差が出るかもしれません。私の場合は、少しでも費用を抑えるために複数の経路を比較検討した記憶があります。
次に必須となるのが海外旅行保険です。ドイツでワーホリビザを取得・維持するためには、滞在期間をカバーする適切な保険への加入が義務付けられています。歯科治療が含まれているか、補償額は十分かなど、プランによって保険料は変わりますが、1年間分となるとそれなりの出費となります。
さらに、到着してから仕事が見つかるまでの数ヶ月間を生き抜くための「当面の生活費(初期資金)」も口座に用意しておく必要があります。ビザ申請時にも資金証明が求められるため、最低でも50万円〜80万円程度は日本の口座や現地の口座にプールしておくのが安心と言えそうです。これらをすべて合計すると、渡航前の段階で最低でも70万円〜100万円近い資金を確保しておくことが、心にゆとりを持たせるポイントになるかもしれません。
フランクフルトでの1ヶ月のリアルな生活費
フランクフルトはドイツ屈指の金融都市であり、ヨーロッパのハブ空港も抱えているため、他の地方都市と比べると少し物価や家賃が高めという印象を持ちました。それでも、工夫次第で生活費は十分にコントロールできるはずです。
家賃と光熱費事情
ワーホリメーカーの多くがそうであるように、私もWG(Wohngemeinschaft=シェアハウス)を利用して滞在費用を抑えました。フランクフルトの中心部に近いエリアは家賃が高い傾向がありますが、Uバーン(地下鉄)やSバーン(近郊電車)で少し郊外に出ると、手頃な物件が見つかりやすくなるかもしれません。
当時のWGの家賃は、光熱費やインターネット代込み(Warmmiete)で支払うことが一般的でした。月々の家賃が固定されていると、冬場に暖房を少し多く使ってしまった月でも追加請求に怯えることが少なく、予算管理が非常に楽になったと感じています。一人暮らしのスタジオアパートメント(Einzelzimmer)を借りるよりも、WGの方が生活費を大幅に圧縮できるだけでなく、ルームメイトとの交流から生きたドイツ語を学べるというメリットもあるかもしれません。
食費と交際費のバランス
ドイツでの生活において、食費は自炊を中心にするか、外食が多くなるかで天と地ほどの差が出ると言えそうです。現地のスーパーマーケット(AldiやLidlなどのディスカウントスーパー)をうまく活用すれば、新鮮な野菜やチーズ、主食となるパンやパスタを非常に安く手に入れることができます。特にビールやソーセージ、乳製品の安さは、自炊派にとって強い味方になるはずです。
一方で、フランクフルトのレストランやカフェで外食をすると、チップを含めてまとまった金額が飛んでいきます。そのため、平日はしっかりと自炊をして食費を抑え、週末に友人とお気に入りのカフェを開拓したり、アイリッシュパブでビールを飲んだりするメリハリをつけるのが、無理なく楽しく生活するコツかもしれません。
現地での収入事情と仕事探し
ワーホリの最大の強みは「現地で働いて収入を得られること」ですが、フランクフルトでの仕事探しは事前の語学力やタイミングに左右される部分が大きいという印象でした。
ドイツ語がまだ流暢でない初期の段階では、日本食レストランやアジア系のスーパーマーケットでのアルバイトが働き口の有力な候補になるかもしれません。私自身も現地で収入を得ることで、目減りしていく貯金への不安を和らげることができました。当時の時給はそこまで高くはなかったものの、まかないが出る飲食店での勤務は、結果的に食費の節約にも大きく貢献してくれました。
また、フランクフルトは日系企業が多く進出している都市でもあるため、タイミングやスキル次第では、オフィスワークのアルバイトや派遣の仕事が見つかる可能性もゼロではありません。語学学校の掲示板や、現地の日本人向けコミュニティサイト、フリーペーパーなどをこまめにチェックすることが、良い仕事に巡り会うための第一歩と言えそうです。
1年間トータルでの収支結果と資金作りのアドバイス
冬から秋にかけての1年間をフランクフルトで過ごし、最終的な収支を振り返ってみると、「現地での収入だけで1年間の全生活費を賄うのは少しハードルが高いかもしれない」というのが正直な実感です。
もちろん、フルタイムに近い形でがっつり働けば収支をプラスにすることも不可能ではないかもしれません。しかし、せっかくのワーホリ期間中に旅行に行ったり、語学学校に通ったり、現地の文化を体験したりする時間を大切にしたいのであれば、働く時間はほどほどにしておきたいところです。
そのため、理想的な資金計画としては、「1年間の基本生活費の半分〜3分の2程度は日本で貯金しておき、足りない分や旅行などの娯楽費を現地でのアルバイト代で補う」というスタンスが、精神的にも最も安定するのではないかと感じました。
まとめ:余裕を持った資金計画が充実したワーホリを作る
フランクフルトでの1年間のワーホリ生活における資金事情について振り返ってみました。ポイントは以下の通りです。
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渡航前の初期費用(航空券・保険・当面の資金)はしっかり確保する
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フランクフルトはWG(シェアハウス)と自炊を活用して生活費をコントロールする
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現地での仕事探しは情報収集が鍵。まかない付きの仕事は食費節約に直結しやすい
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現地の収入だけで全額賄おうとせず、事前の貯金とのハイブリッド型で計画する
物価の変動などはありますが、費用の枠組みやお金に対する考え方は、現在でも応用できる部分が多いはずです。ぜひ今回のリアルな体験談を、あなた自身のワーホリ準備の参考にしてみてください。


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