ブログタイトル: 家探しは英語だけで乗り切れる?フランクフルトのWG(シェアハウス)面接事情
ドイツでの生活で最大の難関とも言えるのが家探しです。特にフランクフルトのような大都市でWG(シェアハウス)を見つけるのは一苦労。「ドイツ語が話せないけれど、英語だけで面接を突破できるの?」と不安に思うあなたへ。2003年にフランクフルトでワーホリを経験した私のリアルな体験を交えながら、英語での家探しの実態と、成功率を高めるためのヒントをお伝えします。
フランクフルトのWG事情と英語の通用度
ドイツの若者や学生にとって、WG(Wohngemeinschaftの略)と呼ばれるシェアハウスでの生活は非常に一般的なライフスタイルです。家賃を抑えられるだけでなく、現地の人や他の留学生と交流できるという大きな魅力があります。
フランクフルトは金融機関や国際企業が集まるヨーロッパ有数の国際都市であり、世界中から多くの人々が集まっています。そのため、街全体として英語の通用度は非常に高く、若い世代や学生の多くは流暢な英語を話します。WGの住人たちも例外ではなく、英語でのコミュニケーションに抵抗がない人はたくさんいます。
しかし、だからといって「英語だけで簡単に部屋が見つかる」というわけではないのが実情です。人気のある物件には数十人から百人以上の応募が殺到することもあり、WGの面接(WG-Castingと呼ばれます)はさながら就職面接のような競争率になります。
では、実際に英語だけでこの激戦を乗り切ることは可能なのでしょうか。
英語だけでWG面接に挑むメリットと壁
フランクフルトで英語を使って家探しをする場合、特有のメリットと、乗り越えなければならない壁が存在します。
メリット:多国籍なWGとの出会い
英語を主なコミュニケーションツールとしているWGは、必然的に多様な国籍の住人が集まる傾向にあります。ヨーロッパ各地からの留学生や、世界中から集まった駐在員など、バックグラウンドが異なる人々との共同生活は、非常に刺激的で視野を広げてくれる経験になるでしょう。このような環境では、お互いが第二言語として英語を使っているため、完璧な文法や発音を気にすることなく、リラックスして関係を築くことができます。
大きな壁:ローカルなWGでの競争率
一方で、ドイツ人同士で構成されているローカルなWGに入る場合、英語しか話せないことは少し不利に働く可能性があります。彼らにとって英語を話すことは問題なくても、日常生活のふとした瞬間の会話や、リラックスしたい自宅での時間は、やはり母国語を使いたいと考える人が多いためです。ネイティブのドイツ語話者たちと一緒に面接の選考に並んだ場合、コミュニケーションの円滑さという点で一歩譲ってしまうことになりがちです。
このような壁がある中で、少しでも英語での面接を有利に進めるにはどうすれば良いのでしょうか。当時の私の体験談をご紹介します。
私のフランクフルトWG探し体験談
私がフランクフルトでワーキングホリデーをスタートさせた2003年の秋、最初の数週間はユースホステルに滞在しながら、必死に家探しをしていました。当時は現在のようにスマートフォンのアプリで手軽に探せる時代ではなく、大学の学生食堂にある巨大な掲示板(Schwarzes Brett)に貼られた紙の募集チラシを見たり、地元の情報誌を買ってきたりして、公衆電話から一本一本電話をかけるのが主流でした。
私のドイツ語はまだ挨拶に毛が生えた程度のレベル。電話口でドイツ語の早口を聞き取るのは至難の業で、しどろもどろになりながら「英語で話しても良いですか?」と切り出していました。冷たく電話を切られて落ち込むこともありましたが、フランクフルトの人々は想像以上に親切で、英語に切り替えて面接の日時を約束してくれる人も少なくありませんでした。
実際にWGの面接に行くと、リビングのソファに座り、コーヒーやお茶を飲みながら、住人たち全員から質問攻めに遭います。料理はよくするか、掃除の頻度はどれくらいか、週末はどう過ごすかなど、生活スタイルに関する質問が飛び交いました。
ある日面接に行ったWGは、ドイツ人、スペイン人、韓国人の学生が住む非常に多国籍な環境でした。そこでの共通言語は英語。私はたどたどしい英語ながらも、日本食を作って振る舞うのが好きなことや、綺麗好きであることを一生懸命アピールしました。結果的に、言葉の流暢さよりも「一緒に楽しく生活できそうか」という人柄の部分を見てもらうことができ、無事にそのWGに入居することができたのです。
この経験から学んだ、英語だけでも好印象を与えるための具体的な対策を次にお伝えします。
英語でのWG面接を成功させる3つのポイント
語学力の壁を越えて、理想のWGに住む権利を勝ち取るためには、事前の準備とアピールの仕方が重要になります。
1. 最初のコンタクトで言語について誠実に伝える
メールや電話で最初に応募をする段階で、「現在ドイツ語を勉強中ですが、まだ流暢ではないため英語でコミュニケーションを取りたい」ということを包み隠さず伝えましょう。面接に行ってから言葉が通じないことが判明するよりも、事前に合意を取っておく方がお互いにとって時間を無駄にしません。
2. パーソナリティと共同生活への適性をアピールする
WGの住人が最も気にしているのは、あなたの語学力ではなく「あなたとトラブルなく、快適に暮らせるか」ということです。家賃を期日通りに支払える経済力があること、掃除のルール(Putzplan)をしっかり守れること、そして協調性があることを強調しましょう。得意な料理があるなど、一緒に住むことで相手にもメリットがあるようなアピールポイントを持っておくのも効果的です。
3. 少しでも現地の言葉を使う姿勢を見せる
英語で面接が進む場合でも、最初と最後の挨拶だけは現地の言葉を使うように心がけてみてください。笑顔で「Hallo」と部屋に入り、帰り際に「Danke」と感謝を伝える。そのほんの少しの歩み寄りが、「この人は私たちの国の文化を尊重してくれている」という安心感に繋がり、あなたへの好感度を大きく引き上げてくれるはずです。
最後に、今回の内容をまとめ、あなたが一歩を踏み出すためのアクションをおさらいしましょう。
まとめ:語学力よりも歩み寄る姿勢が鍵
フランクフルトでのWG探しと英語の通用度について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。重要なポイントは以下の通りです。
・フランクフルトは国際都市であり、英語だけでもWGを探すチャンスは十分にある。
・多国籍な環境を好むWGを狙うと、英語でのコミュニケーションが自然に受け入れられやすい。
・語学力の不足を補うために、人柄や共同生活のルールを守れる真面目さをしっかりアピールすることが重要。
・挨拶など、少しでも現地の言葉を使おうとする誠実な姿勢が好印象を生む。
家探しは、言葉の壁に関わらず縁とタイミングの要素が非常に大きいです。断られることが続いても、「自分を否定された」と落ち込む必要は全くありません。言葉の壁を恐れることなく、あなたらしく積極的にアピールを続けていけば、きっと温かく迎え入れてくれるWGに出会えるはずです。ぜひ自信を持って、フランクフルトでの家探しに挑戦してみてくださいね。


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