ドイツの映画館は英語上映が少ない?エンタメを英語で楽しむための裏技

ドイツ 英語

ドイツへ渡航予定で、現地でも英語で映画などのエンタメを楽しみたいあなたへ。ドイツ語が分からなくてもリフレッシュできる時間が必要です。本記事では、意外と知られていない現地の映画館事情と、オリジナル音声で楽しむための裏技をご紹介します。

吹き替え大国?ドイツの映画館の基本事情

海外の映画館でハリウッド映画などを観る際、そのまま英語の音声が流れてくると想像される方は多いかもしれません。しかし、実はドイツはヨーロッパの中でも有数の「吹き替え(Synchronisation)」大国として知られている傾向があります。

私自身、2003年の冬からフランクフルトでワーキングホリデー生活を始めたばかりの頃、休日の気分転換に話題のアメリカ映画を観に行きました。チケットを買い、ポップコーンとコーラを抱えてワクワクしながら席に着いたのですが、スクリーンから聞こえてきたのは聞き慣れた俳優の英語ではなく、口の動きに完璧に合わせられたドイツ語でした。当時の私にとっては大きなカルチャーショックであり、映画の複雑なストーリーがほとんど理解できず、ただ映像を眺めるだけになってしまった苦い経験として記憶に残っています。

映画だけでなく、テレビ番組や海外ドラマも同様に、基本的にはすべてドイツ語に吹き替えられて放送されることが多いようです。声優の技術が非常に高く、ドイツ国民にとってはそれが自然な鑑賞スタイルとして定着していると言えそうです。現地の言葉をシャワーのように浴びて学ぶには絶好の環境ですが、純粋にストーリーを楽しみたい時や、少し脳を休ませたい時には、少しハードルが高く感じるかもしれません。

では、ドイツで英語の映画を楽しむことは諦めなければならないのでしょうか。実は、映画館のスケジュール表にある「キーワード」を知っていれば、スムーズに英語上映を見つけられるはずです。

映画館選びの必須知識!英語上映を見分ける魔法の略語

ドイツの映画館のウェブサイトや、入り口にある上映スケジュールの看板を見ると、映画のタイトルの横に見慣れないアルファベットの略語が添えられていることに気づくかもしれません。これらこそが、オリジナル音声(多くの場合が英語)で上映される回を見分けるための重要なサインと言えそうです。

・OV(Originalversion)

これは「オリジナル音声」を意味し、字幕がいっさい付かない上映スタイルです。ハリウッド映画やイギリス映画であれば、英語音声のみで上映されます。英語のリスニング力にある程度自信がある方や、純粋に役者の生の声と映像に集中したい方には、最もおすすめの選択肢となるかもしれません。

・OmU(Original mit Untertiteln)

「オリジナル音声・字幕付き」という意味ですが、ドイツの映画館でこの表記がある場合、字幕は「ドイツ語(deutschen Untertiteln)」であることが一般的です。英語のセリフを聞き取りながら、どうしても聞き取れなかった単語や複雑な言い回しをドイツ語の字幕で推測するという、語学学習と娯楽を兼ねた一石二鳥の楽しみ方ができるかもしれません。

・OmeU(Original mit englischen Untertiteln)

非常に珍しいケースではありますが、「オリジナル音声・英語字幕付き」での上映を示す表記です。多国籍な人々が集まる大都市の一部の上映回や、特別な映画祭などで、稀に見かけることがあるようです。見つけることができれば、英語学習者にとっては最高の環境となるはずです。

これらの略語を覚えておくだけで、間違ってドイツ語吹き替え版のチケットを買ってしまう失敗は防げるはずです。次に、こうした上映を実際にどこで見つけられるのかを探ってみましょう。

大都市なら見つかる!英語上映が多い映画館の探し方

すべての映画館で「OV」や「OmU」の上映があるわけではありません。特に地方都市の小さな映画館や、ファミリー層向けのシネコンでは、吹き替え版のみのスケジュールで埋まっていることも多い傾向があります。しかし、留学生やワーキングホリデーの滞在者が多い大都市であれば、英語上映を見つけるチャンスは十分に広がっていると言えそうです。

ベルリンやミュンヘン、そして私が滞在していたフランクフルトのような国際都市には、インディペンデント系の作品やアート作品を多く扱う「Programmkino(ミニシアター)」が存在する傾向があります。こうした映画館は、現地の映画ファンだけでなく、多国籍なバックグラウンドを持つ人々が集まるため、デフォルトでオリジナル音声での上映を行っていることが少なくありません。フランクフルトの中心部でも、特定の映画館に行けば常に英語のオリジナル音声で最新作が楽しめる環境がありました。

効率的に探すコツは、現地の映画情報ポータルサイトや、各映画館の公式ウェブサイトのフィルター機能を活用することかもしれません。「Kino(映画館)」というキーワードに自分の住んでいる都市名を加え、さらに「OV」や「OmU」という条件で絞り込み検索を行うことで、今日観に行ける英語上映のスケジュールが一覧で確認できるはずです。また、ドイツの映画館では長時間の映画の途中で「Pause(休憩)」が入ることもあり、ビールを片手に映画を楽しむといった現地ならではの雰囲気も味わえるかもしれません。

映画館での鑑賞は特別な体験ですが、天候が悪い日や少し節約したい時には、別の方法でエンタメを楽しむこともできるようです。

映画館以外の選択肢:自宅や現地のイベント活用法

映画館に足を運ばなくても、ドイツ滞在中に英語のエンターテインメントに触れる方法はいくつか存在します。

現在主流となっているのは、やはり動画ストリーミングサービスの活用かもしれません。スマートフォンやパソコンからアクセスし、音声や字幕の言語設定を自由に「英語」に変更できる作品が豊富に揃っている傾向があります。ただし、著作権の関係などで配信されている作品のラインナップが日本とは異なる場合があるため、現地ならではの新しいお気に入り作品に出会えるチャンスと前向きに捉えるのも良いかもしれません。

また、街中で開催されるローカルなイベントに目を向けてみるのもおすすめです。大都市では、英語で行われるスタンドアップコメディのライブや、国際交流コミュニティが主催するイングリッシュ・シアター(英語演劇)、さらにはパブでの映画鑑賞会などが定期的に開催されていることがあります。こうした場は、エンタメを楽しむだけでなく、同じように英語を話す多国籍な友人を作る素晴らしいきっかけになる可能性も秘めています。

慣れない海外生活の中で、母国語以外の言語(ドイツ語)に囲まれ続けると、知らず知らずのうちに脳が疲労してしまうかもしれません。そんな時、比較的理解しやすい英語のエンタメに触れることは、とても良い息抜きになるはずです。

まとめ:キーワードを押さえてドイツで英語のエンタメを満喫しよう

ドイツの映画館事情と、英語でエンターテインメントを楽しむためのポイントについて解説しました。この記事の重要なポイントは以下の通りです。

・ドイツの映画館やテレビ番組は「ドイツ語吹き替え」が主流である傾向が強い

・英語上映を探す際は「OV(オリジナル音声)」や「OmU(ドイツ語字幕付き)」の略語を目印にする

・大都市のミニシアターやシネコンのウェブサイトで、略語を使って絞り込み検索をするのが効率的

・ストリーミングサービスの設定変更や、英語で開催されるローカルイベントも息抜きに最適

言葉の壁をうまく乗り越える知識を持っていれば、ドイツでの生活はさらに豊かで楽しいものになるはずです。ぜひ今回ご紹介した「OV」や「OmU」といったキーワードを活用して、休日の映画鑑賞を楽しんでみてください。

この記事があなたのドイツ滞在の参考になれば嬉しいです。もし「こんな映画を現地で観てみたい」「おすすめのストリーミング作品が知りたい」などがありましたら、ぜひコメント欄で教えてくださいね!

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